ながの不登校を考える県民の会ってどんなところ?

はじめまして。私たちはながの不登校を考える県民の会です。

 

ながの不登校を考える県民の会は、2010年から毎年開催している「長野県・不登校を考える県民のつどい」の実行委員会を発展させ、2012年に誕生した市民団体です。

不登校や子どもたちを取り巻くさまざまな課題を考え合い、子どもたちの幸せな未来を実現するために活動しています。

 

 

「つどい」をはじめたきっかけ

きっかけは、同じ思いを持つ親たちが出会ったことからでした。

松本大学が実施した『地域づくりコーディネータ養成講座』に参加した、不登校経験のある子を持つ親たちが、「不登校について語り合い、親たちが一緒に考え合える“つどい”をやりたい」という、ひとりの母親の声に賛同。それぞれが、さらにまわりの親たちへと呼びかけをし、実行委員会を立ち上げることになりました。

 

そして、かつて不登校だった子どもを持つ親、今も不登校に悩む親たちが実行委員に名乗りをあげ、手探り状態の準備が始まりました。イベントの開催なんて、ほとんどのメンバーははじめて。右往左往しながらも協力し合い、手作りだけどほっとできるつどいを作り上げていきました。

 

ばたばたの運営を反省しつつも、同じように不登校で悩む親たちが安心して語り合える場を持てたことに、私たちは手応えと期待を感じました。第1回つどいが終了すると、来年もぜひという話が具体的になっていきました。次はこうしてみよう、今年はこんなこともやってみよう……工夫や試行錯誤を重ねるうち、親の思いを出発点とした手作りのつどいも、2016年で第7回を迎えることになりました。

 

「子どもたちの幸せな未来をみんなで考えよう」

この言葉は、わが子の不登校を通して感じたことです。

学校に行く子も行かない子も、同じように幸せな未来をつくれるとわかるまでは、親として悩み、苦しみました。学校からも、行政からも、地域からも、学校に行かないわが子を責められているように感じたこともあります。本当は、それぞれの立場や考え方は違っても、子どもたちの幸せを願い、自立した幸せな大人になることを願っていることに変わりはないのに。

 

大きな流れの本流だけでなく、小さな支流もやがてはみんな大海(社会)にたどり着きます。いろんな育ちを認めて行きたいのです。どんな子どもにも大人になる資格があります。幸せな未来があり、希望があります。そして社会のこれからは、子どもたちのこれからにかかっています。

不登校の子を持つ親だけでなく、さまざまな立場の人とともに、子どもたちの幸せな未来を一緒に考え合いたい、みんなで共有したい、私たちはそう考えています。